Sword World 〜Without Swords〜（←勝手にシリーズタイトルをつけてみたり）

登場メインキャラクター・データ
（年齢、保有技能は新王国暦５２１年、短編「ダンデライオン」OP・EDシーン当時）

1） スキピオ・カミハッド（人間/傭兵・男・19歳）
器用度14（＋2）　敏捷度17（＋2）　知力11（＋1）　筋力18（＋3）
生命力22（＋3）　精神力15（＋2）
冒険者技能　ファイター4 レンジャー2 セージ2
冒険者レベル　4
一般技能　セイラー1
生命力抵抗7　精神力抵抗6
　武器：《緋の瞳（クリムゾン・アイ）（※1）》（必要筋力8）
　（両手）攻撃力7　打撃力27　クリティカル値9　追加ダメージ8
　（片手）攻撃力7　打撃力22　クリティカル値9　追加ダメージ8
　盾：なし　回避力6
　鎧：ハードレザー（必要筋力11）　防御力11　ダメージ減少4
魔法：なし
言語：（会話）西方語、共通語
　　　（読解）西方語、共通語、下位古代語
【特殊装備品詳解】
（※1）魔剣「クリムゾン・アイ」は、真紅の剣身を持つミスリル製のバスタードソード+1。古代王国時代に作られた「赤の三武具」のうちの一つらしいが、他の二つ「朱の血脈（ヴァーミリオン・ブラッド/スケール・アーマー＋1）」「赤い泪（レッド・ティア/スモールシールド＋1）」は伝承のみ残り行方不明。三つ揃うと何かが起こるらしいが、詳細は不明。

ロマール出身の戦士で、一行のリーダーをつとめる若者。父アトレイが隊長を勤めていた傭兵団で育ち、本人も傭兵を目指していたが、ドゥーデント戦役での虐殺や略奪の横行を目の当たりにし、また、それを止めようとした父が「味方殺し」の汚名を着せられ刑死したことで、傭兵としての生き方に幻滅。落ち込んでいたところを、幼なじみのマキに引っ張られる形で冒険に身を投じる。
素直な性格でマイペース。能力値的にはイマイチだが、人当たりが良く魅力的な人柄でメンバーの信頼を得ている。ロマールなまり（笑）が無いのはロマールに定住していなかったため。
イメージカラーは赤。キャッチフレーズは「西からきた風雲児」。古操兵に魅入られたりはしない。

2） マキ･ライアン（ハーフエルフ・人間育ち/商人・女・20歳）
器用度16（＋2）　敏捷度20（＋3）　知力21（＋3）　筋力10（＋1）
生命力14（＋2）　精神力20（＋3）
冒険者技能　ソーサラー3　セージ2
冒険者レベル　3
一般技能　マーチャント3（工芸品）　セイラー1
生命力抵抗5　精神力抵抗6
　武器：《氷嵐の杖（ブリザード・ワンド）（※2）》（必要筋力1）攻撃力0　打撃力11　クリティカル値11　追加ダメージ0
　盾：なし　回避力0
　鎧：ソフトレザー+1（必要筋力7）　防御力8　ダメージ減少4
魔法：上位古代語3（魔力6）
言語：（会話）西方語、共通語、下位古代語、上位古代語、東方語
　　　（読解）西方語、共通語、下位古代語、上位古代語、東方語
【特殊装備品詳解】
（※2）「ブリザード・ワンド」は、古代語のコマンド･ワードによって5レベル古代語呪文「ブリザード」の効果をあらわすことができるメイジスタッフ。使用に当たっては基本消費精神力25/ソーサラー技能レベル（端数切り上げ）の精神力を消費する。また、3回使用するとただの魔法の杖（メイジスタッフ2H、必要筋力1）になる。

スキピオの幼なじみ。両親はもと冒険者の交易商人。幼児期には両親とともに大陸中を旅していたが、手がかからなくなると、父方の祖父である導師ライアンのもとに預けられる。それからいろいろ葛藤があった末に学院の門を叩き、魔術師となった。落ち込んでいたスキピオに旅に出ることを勧め、自分も冒険者となる。
一行の参謀格で、いまみっつぐらい知力の乏しいスキピオを頭脳で補佐する。一攫千金を狙って失敗するという悪癖がある。それ以外の局面では頼りになる性格。ハーフエルフという出自にはあまり悩んだことが無い。自分ではスキピオの「お姉さん」のつもりでいるが……
使い魔はフクロウの「でんすけ」。
イメージカラーはダークブルー。キャッチフレーズは「アネゴ肌の軍師」。笠原さんスミマセンてことで。

3） クスカ（人間/旅人・女・20歳）
器用度18（＋3）　敏捷度15（+2/+3（※3））　知力15（＋2）　筋力19（＋3）
生命力17（＋2）　精神力12（＋2）
冒険者技能　ファイター4　バード4（リュート）　レンジャー1
冒険者レベル　4
一般技能　セイラー2　ダンサー3
生命力抵抗6　精神力抵抗6
　武器：上質シャムシール（必要筋力20−1＝19）　攻撃力7　打撃力25　クリティカル値10　追加ダメージ7
　盾：なし　回避力6（＋1＝7、鎧の効果（※3））
　鎧：《白羽の鎧（ホワイトフェザー）（※3）》（必要筋力6）　防御力23　ダメージ減少5
魔法：呪歌4（魔力6）（ヒーリング、レストアメンタルパワー、チャーム、ノスタルジィ）
言語：（会話）東方語、共通語、西方語、エルフ語、ドワーフ語、マーマン語
　　：（読解）東方語、共通語
【特殊装備品詳解】
（※3）「ホワイトフェザー」はミスリル製スプリント・アーマー＋1。敏捷度ボーナス+1の効果がある（つまり、回避力基準値は金属鎧のペナルティを相殺した上でさらに+1）。敏捷度自体は変わらない。戦闘中、全力移動した跡に白い羽根が舞い散るような映像が見える（実質的な意味は無い）。

オラン辺境を回る、旅芸人の一座に生まれた吟遊詩人。リュートの弾き語りと、曲刀をつかった剣舞が得意。16歳で独立してオランに上京、酒場まわりの歌姫となるが、ろくでもない男に引っ掛かった挙句に裏切られ、失意のうちに田舎に戻ろうとしていた矢先、スキピオたちと出会い、冒険者となった。過去のことはあまり語りたがらない。
性格はさばさばしていて、細かいことには拘らない。言動はけっこう天然。行動はトロいが器用でパワーがあるので、スキピオを差し置いてパーティの主戦力。それでも「バードが本業」と言い張るのはお約束。「歌はどこにでも落ちている」が口癖。
イメージカラーは空色。キャッチフレーズは「自由な雲雀（ひばり）」。川の流れのよオに〜♪（違

4） サスケ･ハガクレ（ドワーフ・男・63歳）器用度21（＋3）　敏捷度12（＋2）　知力13（＋2）　筋力17（＋2）
生命力20（＋3）　精神力19（＋3）
冒険者技能　シーフ4　レンジャー1　プリースト1（ブラキ）
冒険者レベル　4
一般技能　クラフトマン5（錠前）
生命力抵抗7　精神力抵抗7
　武器：上質ハンドアックス（必要筋力10−2＝8）　攻撃力7　打撃力15　クリティカル値10　追加ダメージ6
　盾：スモールシールド　回避力7
　鎧：上質ハードレザー（必要筋力10−2＝8）　防御力10　ダメージ減少4
魔法：神聖語1（魔力3）
言語（会話）：ドワーフ語、共通語
　　（読解）：ドワーフ語、共通語

エストン山脈の中腹あたりに住んでいたドワーフ。幼い頃、両親と弟とともにオランに出て錠前工房を営んでいたが、彼は「造るより開ける方が楽しくなっ」て家出。盗賊ギルドに入り浸り、シーフとなった。酒場で会ったエルフのジェダンと、酔って口論となり、仲裁に入ったスキピオを殴り倒してしまったのが縁で、一緒に冒険に出るようになる。
ドワーフにしては考えることが非道。ドワーフの生真面目な種族的性格を笑い飛ばし、利己的で底意地が悪くひねくれたものの考え方をする。自他ともに認める「ダーク･ドワーフ」。だが根っからの悪人というわけではなく、心を許した相手には、胸襟を開いて気さくに接する。
ブラキのプリーストなのは、アイリス合流前、専門の回復役がおらず、仕方なく神の声に耳を傾けたもので、伸ばすつもりは無い（見放されている可能性あり）。弟のダンゾーは、オラン栴檀（せんだん）通りでまじめに父の工房を継いでいる優秀な職人。
イメージカラーはもちろん黒。キャッチフレーズは先にも書いたとおり「ダーク・ドワーフ」。ワ○オ。

5） ジェダン･ダントゥール（エルフ・男・120歳ぐらい）
器用度18（＋3）　敏捷度20（＋3）　知力21（＋3）　筋力5（＋0）
生命力10（＋1）　精神力18（＋3）
冒険者技能　シャーマン3　セージ3　ファイター1
冒険者レベル　3
一般技能　セイラー1
生命力抵抗4　精神力抵抗6
　武器：ウィップ（必要筋力5）　攻撃力2　打撃力0　クリティカル値10（金属鎧には11）　追加ダメージ1　絡みつき武器
　盾：なし　回避力4
　鎧：ソフトレザー（必要筋力5）　防御力5　ダメージ減少3
魔法：精霊語3（魔力6）
言語：（会話）エルフ語、共通語、下位古代語、精霊語
　　　（読解）エルフ語、共通語、下位古代語、西方語

ソード・ワールドのお定まり「人間研究のために森を飛び出したエルフのシャーマン」。マキとともにスキピオの足りない脳みそを補う。出身はマエリム森の奥地。厳格なしきたりを継承する一族に生まれたが、ある日、森に迷い込んだ人間の女性に恋をして「外の世界」に興味を抱くようになり、妻となったその女性の没後、森を出た。スキピオと出会ったいきさつについてはサスケの項を参照。
プライドが高く、高慢な物言いをし、しかも正論を吐くので、当人に悪意は無いが、煙たがられるたち。当然ながら正反対の性格のドワーフ・サスケとは仲が悪く、しょっちゅう喧嘩ばかりしている。本当は情に脆い。シャーマンよりもセージを伸ばしたい様子。
イメージカラーは萌葱色。キャッチフレーズは「マエリムの賢者」。「ロリコンエルフ」でも可。

6） アイリス・レナルド（人間/貴族・女・14歳）
器用度10（＋1）　敏捷度15（＋2）　知力17（＋2）　筋力8（＋1）
生命力16（＋2）　精神力15（＋2）
冒険者技能　プリースト4（マーファ）　ファイター1　セージ1
一般技能　ノーブル（プリンセス）3
生命力抵抗6　精神力抵抗6
冒険者レベル　4
　武器：最高級ライトフレイル（必要筋力13−5＝8）　攻撃力1　打撃力18　クリティカル値10　追加ダメージ2
　盾：スモールシールド　回避力4
　鎧：最高級ハードレザー（必要筋力13−5＝8）　防御力13　ダメージ減少1
魔法：神聖語4（魔力6）
言語：（会話）東方語、共通語
　　　（読解）東方語、共通語、下位古代語

オラン北西部の小領主レナルド家の令嬢にして、王都の大修道院で修行中のマーファ神官。父の領地の財政が、横暴な上位領主の圧制のため窮状に瀕していることを知り、金策のため、エレミアにいる母方の親戚を頼ろうと旅に出る。その護衛をスキピオたちに頼んだのが縁で、いつしかパーティの一員に。
清楚で上品なお嬢様。嫌味なところもなく謙虚で礼儀正しいが、貧乏貴族のため、ときたま妙に所帯じみた言を吐く。スキピオとマキを兄・姉のように慕う。
専任プリーストのいないパーティをみかねてGMが出してきたNPC、という裏設定。未成年なので能力値が低めだが、16歳になればそれなりに使えるキャラになる（はず）。成人後の能力値は上から12-18-21-10-20-19。
イメージカラーは淡い黄色。キャッチフレーズは「たんぽぽ姫」。名前はアイリスでもイメージはたんぽぽ。

[補足トリビア]

　彼らはもともと、私（時隆史）が学生の頃、卒論の合間に気分転換（逃避行動とも言う）のため作成した、ソード･ワールド用の「サプリメント・ルール」（建物の建築や海洋冒険、大規模戦闘、領地経営などを扱うハウスルール集）に、洒落で書いたルール適用例文に登場するキャラクターでした。つまり、ダッカードとかコルマック（古っ！）のようなものです。だから、当初はできるかぎり「ありがちな」「お約束の」キャラを心がけて作りました。
　最初に作った「大規模戦闘ルール」で、指揮官の役をやってもらうサンプルキャラとして「スキピオ」を作成（「んー、冒険者出身の傭兵指揮官だから、名前はハンニバル（「Aチーム」の）……というのも安直だな。スキピオにしとこう」←それも安直です！）。
　それから他のサプリを作っていくうちに、だんだんストーリーが広がって、「ありがち」キャラたちはどんどん個性を主張し始め、あげくに彼らのプレイヤーの人物像（このキャラのPLは「バイ○ァム」のファンで…とか）やセッションの状況まで想像できるようになる始末（笑）。
　で、しばらく彼らは私の頭の片隅で暴れ回っていたのですが、三年前にパソコンを購入した折、ワープロソフトの手慣らしとして「星空」を書き、幼少期のスキピオとマキを主人公に据えてみました。こいつがなかなか綺麗にまとまったので、調子に乗って、他のキャラでも、チャンバラの無いサイドストーリー的なショート・ショートを書いてみよう、と「夜明けのオクターブ」「空と雲雀」「ロックンロール・エチケット」を続けざまに執筆。
　しかし非才の身ゆえの限界か、飽きっぽい性格のためか、最後に書いた「ダンデライオン」が行き詰まって、途中でほっぽらかしたまま月日がたってしまいました。
　それが今年（2003年）の夏、辰さんのサイトのリニューアルに伴い、なかば強引にこれらの文章をねじ込み掲載していただいたことで、彼らもようやく日の目を見ることができた、という次第です。感謝感謝。

※上のデータで、みんな揃ってセイラー技能を保有しているのは、オランからエレミアまで海路を用いた際に、ひと悶着ふた悶着あった、という設定です（アイリスは依頼者のため除外、サスケはドワーフのため水が恐くて仕事をサボっていたため取得できず）。